三田巡朗のぐるっと廻って

事物(もの)を知らないまま大人になってしまった。自然と共に。

ミノムシの雌は羽化しない

ミノムシ 8月23日撮影

ミノムシ 8月23日撮影

ミノムシの雌は羽化しない。
ミノムシは成虫になると概ねオオミノガとチャミノガになるのだが、まだ私には蓑の区別がつかない。
子供の頃、端っこを開けてみると、細長いのと太っちょの黒いイモムシが出来てきて、蓑の修理をしていたように思うが、今更ながら、当時は偉い迷惑をかけたなと思う。太っちょの方はオオミノガの幼虫だったのかなと想像する。

ミノムシの雄は越冬すると6~8月頃羽化し、蓑の中の雌と交尾し、その場で死んでしまう。一方、雌はその後、蓑の繭の中に産卵し、自らの体で交尾時に空けた蓑の穴を塞ぐが、卵が孵化する頃、穴から外へ出て落下して死んでしまう。
幼虫たちはその穴から糸を垂らして外へ出て、風に乗って分散し、小さい蓑を作って生活を始め6~10月の間に6~7回ほど脱皮を繰り返すとともに、体の成長に合わせて、食いちぎった葉や、枝を綴りつけて大きくなり、冬を迎える。

ミノムシ 9月26日撮影

ミノムシ 9月26日撮影

※ ミノムシは、ヤドリバエの影響で近年急激に減少し、絶滅危惧種に選定されている。

ref: ミノムシ – Wikipediaオオミノガミノムシ

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