カナブンとハナムグリとコガネムシの違いは?
「カナブン」「ハナムグリ」「コガネムシ」を認識しているだろうか?
私は、子供の頃から、森でカブトムシの子分のように樹液などにたかっているのは「カナブン」。花にたかっていたら「ハナムグリ」。キラキラ金属みたいに光っていれば「コガネムシ」と根拠のない分類をしてきた。
当ブログの過去記事でも、道に落ちたカナブンを拾って木にたけてやったなどと書いた気がする。
振り返ると近所で拾った濃いグリーンの多くのカナブン達は、アオドウガネだろう。人間から見ると害虫だ。
さて、以下の写真は、駅の街灯の下に落ちていたアオドウガネ。
表題に挙げた3種は、全部「コガネムシ科」だ。「カナブン」は、特定種を指す以外に、コガネムシ科全般、特に金属光沢のあるものを指す通称としてと呼ぶ場合が多く、アオドウガネやドウガネブイブイと混同する場合が多い。
カナブン・ハナムグリ(益虫とされている)とコガネムシ(全部ではないが、大雑把に害虫とされている)の区別は、頭部と、両羽の継ぎ目の三角形の形が、大きな三角形ならカナブン・ハナムグリで、小さくホームベース型ならコガネムシ。上のアオドウガネもそこに着目してみた。
ref. ブルーベリーの害虫・益虫・その他の虫など の「害がないコガネムシの仲間」に載っている図がわかりやすい。
余談だが、コガネムシといえば、「黄金虫は金持ちだ」というフレーズ。しかし、そのモデルは、コガネムシではなく、ゴキブリだったという説がある。ゴキブリの抱卵(卵鞘)が昔のお財布の巾着の形に似ているため、お金を持っているように見えたのだそうだ。一方で、コガネムシはタマムシだったという説もあるようだ。
センチコガネは、黒くて立派だが、フンコロガシ(スカラベ)だ。この種は、糞は転がさないが、糞虫。
ref. 福光村昆虫記(甲虫2:カブトムシ,コガネムシ,オサムシ,ゴミムシ,ゴミムシダマシ,ハナノミ)