三田巡朗のぐるっと廻って

事物(もの)を知らないまま大人になってしまった。自然と共に。

鳥と花の贈りもの - イタリア渡航(2)

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イタリア往復の飛行機内で読んでいた本。
昨年、調布市自然多摩川情報館で叶内 拓哉先生の教室に参加した際に購入してサインも頂いたもの。
この旅の道中、気持ちに余裕をもって読めそうだったので携帯した。

串田孫一氏の晩年の随筆。
場所、地形、植生、生態系などの環境と、季節、時間、日差しなどの時間軸のなかで、鳥をみつめて思うこと感じることが書かれている。ご本人はとても詳しいのだろうが、自然について専門的な記載はない(読み解くと深い)ので、安心した気持ちになれる。
表現が詩的で難しく感じるところもあるが、日頃私が自然を見て思うこと、ファインダーを通してみている鳥たちに思うことと離れてはいないと思う。

登場する野鳥は、私たちがよく見かけるメジロや、スズメ、ヒヨドリやハクセキレイなど一般鳥ばかり。叶内氏のカメラは、私たちが見逃している風景を豊かに切り取っている。

串田氏の詩の朗読。気持ちに余裕がある方は、聴いてみてください。
音楽の絵本 「冬の記憶」 串田孫一 詩と朗読

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