スケッチ―イタリア渡航(8)
今のところ、私は、観光地に行ってそこのシンボルを描くことが少ない。多くの人はそれを残念に思うだろう。
でも、私は、その短い時間では、対象を観光の目玉としての建築や装飾として見てしまうだけで、感じたものをかけない。また、私自身が、観光地に行くだけで満足するわけでもない。だから、歴史や建築や文学など調べるし、知るとまた感心してしまう。その繰り返し。ドゥオーモ(Duomo)などを描きたくないわけではない。
絵や写真の面白さは、表現方法にもよるが、地球上のその国、その地域、その場所で、その季節、その日のその時間の日差しの入り方、風の入り方、そして、環境と文化と人の暮らしがあり、それらが交わるある瞬間の人の視界の焦点が合っている500円玉くらいの小さなエリアに何を見たのか、どんな発見があったのか、どんな感動があったのか分かを切り取っているところだと思う。
だから感動が人に伝わるんだと思う。
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