三田巡朗のぐるっと廻って

事物(もの)を知らないまま大人になってしまった。自然と共に。

人とカラス

賢いと思う光景に出会った。

カラスは餌を目で探し、獲得率の高そうなものからチャレンジしていく。
私達は、カラス対策として見えないように隠したり、何かで覆って守る方法を考えがちだが、手間と根気がいる。ここでは、より簡単で手のかからない「餌をあえて置く」方法でカラスから商品を守っていた。

その様子は、--
朝は餌探しの時間。わざわざ駅前のロータリーの端の街灯の上にハシブトガラスの親子留る。
彼らの眼下には、動物性脂肪を扱う業者のトラックが留まり荷降ろしの最中。車のドアには「ラード、洗剤、植物油の会社」と書かれていた。

作業員の姿はなかったが、代わりに荷台の柵の淵に大トロの握りのように見えるおそらくラードの塊が6つが置いてあった。
親カラスが周りを気にしながら柵に降り、商品など気にも留めずにばくばくばくっと3切れを下のくちばしに掛けるように咥えて素早く飛び去っていった。バカっぽい子ガラスは親が荷台に降りたらすぐに「カアカアカアカア」と催促とおねだりしていた。

この様子だと、作業員は少なくともカラスが2往復する間は、車を開けられる。

2014.9.4 撮影

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