三田巡朗のぐるっと廻って

事物(もの)を知らないまま大人になってしまった。自然と共に。

スダジイの不思議な幹

スダジイ樹木は、杉の木のように、日を浴び、まっすぐ高く成長し、やがて老木となり草花と同じように枯れ、まわりの木に場所を奪われて代が入れ替わっていく先入観があったから、ご神木と言われるような大樹は、偶然が重なって長生きしたのだと思っていた。

地に根を張り、動けなくても生存と繁栄のため代謝を繰り返す太く大きく成長する様を想像すると、生きる目的は、人も動植も変わりはないと思える。

下記は、9月17日(月)付の朝日新聞「天声人語」からの引用。

植物の知恵はいじらしい。強風や雷、水不足のストレスにさらされた大木は、小さくなって出直そうとするそうだ。樹木医の石井誠治さんによると、太い枝を 新たな幹にするなど、世代交代がうまくいけば、巨樹は同じ遺伝子を継いで生き続ける(岩波ジュニア新書『樹木ハカセになろう』

人が枝打ちしたり、風雨で折れたりと理由は様々だが、
スダジイやクスノキがなぜ瘤だらけで、くねくねと放射状に延びるのか納得した。

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