三田巡朗のぐるっと廻って

事物(もの)を知らないまま大人になってしまった。自然と共に。

クヌギとコナラの見分け方とヤドリギ(寄生木) 第90回 樹木観察会 (林試の森公園)

2月5日(火)、隔月で林試の森公園で行われている「樹木観察会」に参加した。今回で2度目だが、熟練したメンバーに混ざって勉強させていただいた。
以前から植物は、難しいと感じている。春夏秋冬それぞれ違う顔があり、見分けること、特定することができない。今回は冬芽を中心に観察したが、初めて聞く用語ばかりで始終目が点だった。

クヌギの幹

クヌギの幹

コナラの幹

コナラの幹

クヌギとコナラの見分け方
・幹のひだ
 クヌギ:ひだが細かい。ひだの谷の奥の地肌が茶色。
 コナラ:ひだが大きい。ひだの山の平坦面が白い。
・枯葉
 クヌギ:白っぽい
 コナラ:赤っぽい
・冬芽
 クヌギ:頂芽の他に側芽が1~2個(頂生側芽)。白っぽい
 コナラ:頂芽の他に側芽が3~4個(頂生側芽。赤っぽい

ケヤキと寄生木(やどりぎ)

ケヤキと寄生木(やどりぎ)

寄生木

寄生木

寄生木の葉

寄生木の葉

寄生木には、広葉樹に寄生するタイプと、針葉樹に寄生するタイプがあり、これは前者。
冬は、寄生主の落葉のため、光合成しやすいというメリットがあるが、冬は木が水分を土中から吸い上げないため、水分を得にくいというデメリットがある。そのため、葉は肉厚である。
樹木は、葉からの蒸散作用によって根から道管を通じて水分を吸い上げている。落葉する冬は葉を落とし、根を休ませている。
寄生木は、根を寄生主の道管へ直接差し込んで水分を横取りしているので、寄生木の蒸散作用の分だけ、木は冬も働いている。そういった事情から、寄生木がついた木は弱りやすい。

寄生木には、寄生植物と、自ら光合成を行う半寄生植物がある。


バードウォッチング目的で、来園している時は、なかなか近くで鳥をみれないものだが、こうして違う目的で来ている時は、案外鳥の間合いに知れずに入っていることが多い。
この日も、植物観察に夢中になっている我々グループの隣の木の頭上1mほどのところで、コゲラがドラミングをしていた。乾いたコンコンコーンという音が良く響いていたが、誰も気づかなかった。
また、ちがうポイントでは、3mの距離でウソがこちらの大人様ご一行を興味深そうに観察していた。
いつもの仕返しをされているようだった。(笑)

解散後。ウソがまた種を食べにやってきた

解散後。ウソがまた種を食べにやってきた


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