三田巡朗のぐるっと廻って

事物(もの)を知らないまま大人になってしまった。自然と共に。

雄山の上で誕生日を迎えた

雄山神社(雄山山頂)9月某日、午前8時。

35歳の誕生日を迎えた私は、海抜一万尺(3003m)北アルプス立山の主峰雄山の山頂に立っていた。

雲は山脈と共に眼下に広がり、遮るものがない朝日のやわらかい日差しをさんさんと降り注ぐ。空は晴れ渡り、足元の氷河が下まで見える。夜明けと共に宿を出発した甲斐があったと、一息つきながら、イワヒバリと一緒に連なる高嶺(たかね)を見渡す。ガレ場にこびり付くように茂るハイマツとわずかな草花の花と実。エサを求めて、3000メートルの高地をホシガラス、イワヒバリ、カヤクグリが舞う。

しばらく休憩した後、お札を買い、雄山神社でお祓いを受け、お神酒を頂き下山の支度に入った。

 

富山では、小学生の内に雄山に登頂しないと一人前と認められないらしく、この日も多くの小学生とすれ違い、元気な挨拶を交わした。
この日の山頂の早朝の気温は、4度だったとのこと、初秋とはいえ、亜寒帯。薄着での登山は一歩間違えば危険。
雄山山頂のトイレ回収工事が行われるため、2012年は、9月23日で閉山になります。
雄山神社 峰本社(日本三霊山 立山頂上)

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