三田巡朗のぐるっと廻って

事物(もの)を知らないまま大人になってしまった。自然と共に。

よちよち子ネズミ

歩いていると、足元からチューチューと親を呼ぶような鳴き声が聞こえるので、コンクリートの割れ目を見るとイカのゲソのような尻尾が出ていた。中は行き止まりらしく、まだ世間を知らない子ネズミはクルクル回ってはこちらの様子を伺っていた。「こんなにトロイとすぐ死んじゃうぞ」と思っていると、私に甘えようと猫が近づいてきて、すぐに子ネズミに気づいて穴を覗き込んだ。惨劇が起こるのだろうかと思ったが、飼い猫にそこまでのハングリーさはなく、敷地の人の足音と共に去って行った。

多分、生後間もないドブネズミだろう。
野生のネズミは、アカネズミやハタネズミなどの野ネズミと、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの家ネズミに分けられ、今回は後者。

ドブネズミは、肉食系の雑食で、壁を登ったり高いところは不得意だが、湿気のあるところを好み、泳げる。下水とかそういうところ。
クマネズミは、天井裏を駆け回るタイプで高所の上下移動は得意だが、泳ぎは不得手、穀物系の雑食。目を覆えるほどの大きな耳と長い尻尾が特徴。
ハツカネズミは、小さく、倉庫やコンテナなどに多いらしい。
と言うわけで、ドブネズミだろう。

(6月18日 撮影)

子ネズミ

子ネズミ

穴を覗く飼い猫

穴を覗く飼い猫

子ネズミ

子ネズミ

子ネズミ

子ネズミ

子ネズミ

子ネズミ

子ネズミ

子ネズミ

追い駆ける飼い猫

追い駆ける飼い猫

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